HOME  21世紀に伝えたい偉人100トップ  

 


西郷隆盛からの伝言
=====================================
30 西郷隆盛(さいごう たかもり)1827〜1877
=====================================
明治維新の政治家、軍人。通称吉之助。号は南洲。薩摩藩出身。下級藩士の出。
討幕派として活躍、薩長同盟、王政復古、戊辰戦争などを指導した。
のち征韓論を唱えて反対され、明治10年の西南戦争に敗れて自刃した。
=====================================
              注)■は偉人の言葉 ◇は筆者の解説とコメント


■ 総(す)べて人は人を相手にせず、
  己を尽して天地を目的とするものなれば、  
  必ず人を咎(とが)めず、己の誠の足らざるを尋ぬべし。


          *****


◇ずいぶん長らく発行をご無沙汰してしまいました。けっして怠っていたわけではな
く、書かなかったわけではなく、書けなかった。いくつか執筆したものが手元にある
のですが、発行すんぜんに頭痛におそわれ、発行を断念すると頭痛をおさまる。これ
は発行するなという暗示かなと、勝手に思ったりしたのでありました。

先週、大阪難波にある高島屋で星野道夫写真展に行ってきました。いくつものブース
にわかれてアラスカの風景や動物たちをイキイキととらえた写真やコメントが展示さ
れており、見るものの心にせまり、メッセージを残してくれる感動的なものばかりで
した。言葉にできない、胸にせまる、涙が出そうになる。

感動は言葉にできないもの。言葉にしてしまうと薄っぺらな断面しか伝えられない。
ぼくが長らく発行できなかったのも、そのことに気づいたからにほかなりません。

写真展の最後のブースで、星野さんのこんなコメントに出逢いました。

>> いつかだれかに、こんなことを聞かれたことがあるんだ。

>> たとえばこんな星空や泣けてくるような夕陽をひとりで見ていた
>> とするだろう。もし、愛する人がいたら、その美しさやその時の
>> 気持ちをどんなふうに伝えるかって?

>> 写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンパスに描いて見せる
>> か。いや、やっぱり言葉で伝えたらいいのかな。

>> その人はこう言ったんだ。

>> 自分が変わっていく事だって・・・
>> その夕陽を見て、感動して、自分が変わっていくことだと思うっ
>> て。

そうなんだ。無理して表現しなくってもいいんだ。自分が変わる、それが最高表現な
んだ。このコメントを読んで、今までのわだかまりが一気に消え去って楽になったの
でした。

ぼくは今月末で、しばらく住んでいた自宅兼事務所に使っているマンションを引っ越
すことにしました。郷里の岡山の実家に大半の荷物を運び、身軽になって大阪と岡山
と熊野、その他を周遊しながら、新しいことを始める、始めるというよりも準備にか
かりたいと思っています。新しいことを始めるといっても、具体的に決まっているわ
けではないのですが、これがぼくの流れであることは間違いありません。

ちょうど一年前くらいだったか、ある企業の社内マニュアルを作るのを手伝ってほし
いという仕事の依頼がありました。短期で決着がつき、それほど悪くない仕事です。
独立して十数年、いい仕事も気がのらない仕事も、ご縁のあった仕事はとにかく一所
懸命やるというスタイルできたので、当然お引き受けするはずでした。

しかしながら、今回はどうしても気がのらない。なぜなのか分からないけど。無理を
すればできるだろう、今までもやってきたのだから。そう思うものの、無理をしても
できそうにない。ああ、もしかすると今までやってきた仕事から、新しいステージに
上がる時期が来たのかな。そんなことを思いました。

それから1カ月がたったころ、ネットで知り合った女性の家に遊びに行ったときにセ
ラピーカードというのをやってもらうと、1枚目のカードに「執着」と出ました。彼
女は「どういう意味かわかる? 何か思い当たらない?」、そう聞かれたのですが、
浮かばない。いろいろと誘導してもらって、それが仕事のことだということが分かり
ました。「そういえばつい最近、今までやってきた企業の販促物を企画する仕事をや
めたいと思っているんやけど、たぶんそれを捨てきる勇気がない、執着しているんだ
と思う」、ぼくはそう答えました。

2枚目のカードは「つながり」。つながりを大切にすることによって、執着からのが
れられるとのこと。そして3枚目のカードは「インスピレーション」。これは執着か
らのがれたときに降り注ぐ未来の姿。

ぼくはその場で彼女に約束しました。今年限りで今の仕事を辞めるよ。それで本当に
自分がしたい仕事を生んでいこうと思う。

それから新しい営業活動をすることを止めました。あとは流れのままに。ご縁のある
仕事はやらせていただきながら、新しい自分を模索することにしました。なにも計画
しない、なにもつかまない、これがぼくの仕事。ぼく自身、どこへ行き着くのかもわ
からない。正直いって不安だらけ。

それから数カ月がたった11月。「千の熊野プロジェクト」という、熊野の玉 置神社
で長屋和哉コンサートをしようという企画に参加することになりました。ぼくのお役
目はホームページを作ること。もちろん無償です。今振り返ってみると、この出逢い
が2枚目のカード「つながり」だったことに気づくのです。

このプロジェクトも半年がかりで今年の5月17日、多くの人たちの協力によってす
ばらしいコンサートを実現することができました。そして今までに経験したことのな
い「つながり」ができました。そしてこの「つながり」は、3枚目のカード「インス
ピレーション」となり、新しい仕事へとつながっていく予感です。

ぼくが経験してきたこの1年はどういうものだったのか。ぼくがどういう生き方を望
んでいるのか、今振り返ってわかることがあります。先日、玉置神社でご一緒した熊
野に住むある女性からメールで、本メルマガでも以前紹介した「ありがとうおじさん」
の言葉が送られてきました。

> 人間の生き方には2通りあり、1つは、「思いに生きる」それは自分自身で色々
> 学んで、常に目標を立て、それに向かって努力し、自分が満足でき納得できる生
> き方。

> 2つ目は「感謝に生きる」それは、宇宙の法則に従って日々感謝し、目の前に現
> れたご縁を大切に、一所懸命に楽しく、いきいき、ワクワクと耀いて生き、そん
> な生き方に周囲の人も感化されて明るく、楽しく生きたくなるような生き方。

> この2通りあるそうです。

ぼくの今までの生き方はまさに「思いに生きる」生き方。これからは「思いに生きる」
生き方から、「感謝に生きる」生き方に変えたいと、無意識で気づいていたのだと思
います。それが今の自分につながっているんだと。複雑なジグソーパズルが1年をか
けて、いや、それよりももっと長い年月をかけてつぎからつぎへと組み合わさってゆ
き、人生は展開していることに気づきます。

「感謝」が光の光源とすると、「思い」は雲。光源から発せられた光線は大気圏で明
暗を明らかにして姿を現します。光源が本物とすると、雲は仮の姿。感謝が本物で、
思いは過ぎ去るもの。

雲が太陽をおおうように、思いは感謝の心を一瞬くらまします。雲には白い雲(善)
と黒い雲(悪)があり、ぼくたち人間は善悪のはざまを行き来している。どうすれば
黒い雲が白い雲になるかと、いろいろと思い、また新たな思いという重〜い思いを作
り出している。いつまでたっても雲は消え去らず、善いの悪いのと議論はつづき、太
陽はかくれたまま。

善いも悪いもなく、ただ感謝する。感謝の心には善悪は存在しません。感謝は「志」
を生み、思いは「目標」を生みます。志に生きる人にして、はじめて目標が生きてく
るわけです。

これがぼくのこの1年間の気づきの原点。感謝だけに生きる、これが究極の生き方で
あるのは間違いない。これからどんな仕事をしていこうかと思っています。「してい
こう」ではなく「与えられる」のほうが正しいかもしれません。与えられた機会を体
験し「自分が変わること」――進化すること。これがこの世に生まれてきたそれぞれ
の究極の仕事だと思います。


 本気になると

 世界が変わってくる

 自分が変わってくる

 変わってこなかったら

 まだ本気になっていない証拠だ

 本気な恋

 本気な仕事

 ああ 人間

 一度 こいつつかまんことには

          坂村真民

 

 

 HOME  21世紀に伝えたい偉人100トップ