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細井平洲からの伝言
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41 細井平洲(ほそい へいしゅう)1728〜1801
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江戸後期の儒者。尾張の人。名は徳民。
米沢侯上杉鷹山に招かれ、藩校興譲館をおこして藩政改革を指導した。
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注)■は偉人の言葉 ◇は筆者の解説とコメント
■ 直(すぐ)なる木をたてて正しき影を求めんとすれども、
日月(じつげつ)の光なくしては影はささぬものなり。
※この現世に師を求めて、その教えに縛られないように。
ほんとうの師は太陽そのもの。
教えは太陽を指すその指先にすぎない。
そして自分も太陽そのものであることに気づき、
無限に輝く自分が、現世において、
影(体験)を映し(つくり)出していることを知る。
*****
◇自分が変われば、世界が変わる、という言葉があります。
他人の行動や言動に、腹が立つ。そして、なんとか相手を変えてやろう、コ
ントロールしようとする。でもなかなか変わらない。そんな経験は誰にでもあ
ると思います。
ぼくもしょっちゅうあります。先日、自転車で遠乗りしていたら、左のヒザ
が痛くなってきた。ぼくは多少の痛みとか、不調とかは相手にしないようにし
ています。相手にしなければ、時期がくれば勝手に消え去るからです。
この日の夜、操体という身体のバランスをとる整体を教えてくださっている
人から、翌朝の朝日を見に行こうと誘われました。でもヒザが痛いので・・・
と告げると、泊まりに来てくれたら診てあげるからと言われました。
そして、母に今から行って来るからと告げ、家を出る準備をしました。母に
はヒザのことを言っていなかった。でも、夜遅く泊まりに行く理由を言ってお
かなければならないので、説明しました。ここからがたいへんです。たいした
ヒザの痛みでもないのに、その心配加減は、おおげさでした。
ぼくはほとんど一切不調をいいません。というか、不調と思わないから言わ
ないだけなのですが。こんなぼくが、痛みを言うものだから、ここぞとばかり
エスカレートして、軟骨がどうの、階段の上り下りがどうのと、それはそれは
50近くのマイナス要因を掘り返すのであります。
よくもまあ、こんだけ心配の要因を出せるものだと感心しました。日頃から
母のマイナスの言葉は気になってしかたなかったのですが、このときは口火を
きったように吹き出した。
でもよく考えると、まあこれだけマイナスを並べられたら、ぼくがマイナス
の言葉を吐く暇さえありません。もしかするとぼくのマイナスを肩代わりして
くれているのかもしれないなあ、と思ったりしました。
◇ ◇ ◇
相手に見えるマイナスは、実は自分のマイナスだということをご存じでしょ
うか。同じものが自分の中にある。母のマイナスの言葉は、ぼくの中にあるか
らこそ感知する。周波数が合うからなのですね。
そのマイナスは相手にだけあるのではなく、同じものが自分の中にもある。
相手の負を消し去る方法は、自分の中にある負をなくせばいいわけです。負の
番組を見ない自分になれば、一瞬にして負は消え去ります。
今見ている番組は、自分だけの番組です。まったく同じ番組をみんなが同時
に見ていると思いがちですが、そうじゃない。この世に一つとして同じ番組は
ありません。同じ話しを聞いても、番組によって、全然違う受け取り方をして
います。100人いれば、100とおりの聞き方があるというわけです。
その人だけの見方、聞き方がある。この自分の人生番組は、自分が主役。そ
して周りの人すべてがキャスト。そのキャストのすべては、すでに悟った人た
ちが演じています。体験を積むために、この世で演じてくれている。
みんな名演俳優。あなたも、わたしも。ほれぼれするような名演技を繰り広
げています。あの人の、あの涙を流す演技は最高。あの怒り方も真似できない
よなあ。みんなすごい名演技です。
昔、山口百恵の赤いシリーズというドラマがありました(歳がばれる)。そ
こで三國蓮太郎が演じた殺人犯の役。ぼくは本当にこの人は悪い人に違いない
と信じ続けていました。でも、釣りバカ日誌に出てきたスーさん役を見て、い
い人だったんだと分かった。こういうのを名優というのでしょうね。
でも、この世で演じているキャストは、三國蓮太郎よりも上手ですよ。あな
たも私も。
お金儲けが好きな人のところには、お金儲けの好きなキャストが集まる。感
謝をする人のところには、感謝の深いキャストが集まる。自分が見たい、演じ
たい番組にあったキャストが揃うのですね。
番組を変えれば、瞬時にキャストも入れ替わります。時に、なんとか変えて
やろうと思っていた相手もいなくなる。目の前からいなくなるか、その人が別
人になる。
この世は、あの世の縮図です。あの世はもっと顕著に、同じような人ばかり
が集まっています。天国とは、感謝の人ばかりに囲まれたところ。地獄とは、
自分のことばかり考える人ばかりに囲まれたところ。
自分のことばかり考える人は、天国が居心地が悪い。居心地のいい地獄を自
分で選びます。地獄に堕ちるんじゃなくて、地獄を選んでいるんですね。悪い
ことをしたから地獄に堕ちるんじゃない。地獄が好きなんです。落ち着く。
死に際の心境をもって、あの世のどの番組に身を置くかを決めます。自分で。
だからぼくは前号で書いたように、死に際に「ありがとうございます」と言っ
て、この世を去ることにしているわけです。ぼくは天国に行きます。
悪を重ねてきた人でも、死に際に「ありがとうございます」と感謝の念を持
って、あっちの世界に行けば、即天国です。その逆もあるかもしれません。
ぼくたちが生きているこの世もまったく同じこと。
他人は変わらない。自分が変われば、人が変わる。自分が変われば、世界が
変わるとは、そのことを言います。天国も地獄も自分しだいです。
すべての人は、自分がお願いして演じてもらっているキャスト。世の中で起
こるすべてのこと、自分の周りのすべての人の、その責任は自分にあります。
自分の心に応じて演じてくれているんですね。
自分の心が完全平和になれば、一瞬にして、世界が完全平和になります。で
も平和じゃない番組が好きな人は、そうすればいいわけです。飽きるまでしっ
かりその番組を味わい尽くすのが大事だと思います。
もし平和を願うなら、まず、自分の心を完全平和にすることだけ考えればい
い。すると、平和が好きな、あの人やこの人が、キャストを演じに来てくれま
す。
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