島崎藤村からの伝言
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14 島崎藤村(しまざき とうそん)1872〜1943
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詩人、小説家。本名春樹。長野県生まれ。浪漫主義詩人として出発。
のち散文に転じ、自然主義文学の先駆的作品『破壊』を刊行、
続いて自伝的作品『春』『家』『新生』などを発表し、
晩年には大作『夜明け前』を完成。
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注)■は偉人の言葉 ◇は筆者の解説とコメント
■ この避け難い戦争の悩みの中で、世界の苦の中で、
草木の再生がやがて自分達の再生であることを願っていないものは殆ど無い。
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◇ずいぶん話題になった「世界がもし100人の村だったら」、皆さんはどの
ような感想を持ったであろうか。「21世紀に伝えたい偉人100」(興譲文庫の
ホームページ)でも「小学生にも解る世界の縮図」として公開し、テレビやラ
ジオ、ネット上でずいぶん取り上げられた。
http://www.ne.jp/asahi/kojo/bunko/index0-0.html
これを読んでの感想は、大きく分けると「比較論」であるとしてとらえる人た
ちと、「現状を知って何か自分が出来る手助けをしたい」そう思う人たち、こ
の両翼に分かれるようだ。手助けをしたい、そう思った人たちは、貧困の世界
で生きる人たちを不幸だと感じたわけだ。
一昨日、「地球村」の高木善之さんの講演会に参加した。高木さんは某有名企
業を20年前に退職し、それからは独自の道で地球環境の現状を伝えるという
使命を遂行している。講演の中にこんな話が出た。
高木さんがボランティアで現地を訪れての、アフガニスタンの子どもたちと
の会話。
高「君たちは不幸じゃないかい」
子「どうして僕たちはこんなに楽しく生活をしているのに、
なんで不幸だなんて聞くの」
高「そうなんだ・・・
日本では年間3万人の人が自殺するんだよ」
子「え! 日本って、アフガニスタンよりもっとひどくて、たいへんなの?
ここでは自殺者はいないよ。
みんな生きるために助け合っているから」
ほんとうに豊かなのは日本なのであろうか。アフガニスタンなのであろうか?
何かおかしくないだろうか?
よく考えてみてほしい。「100人の村」を発信したのは、先進国の人であり、
そのモノサシは心の豊かさではなく、物質の豊かさを前提にしているのである。
豊かさと引き替えに私たち先進国はとんでもない代償を払っていることを知っ
ておいてほしい。
こんな事実を知っているだろうか。
◆焼却炉の比較
日本 1769
アメリカ 168
フランス 100
ドイツ 51
スウェーデン 21
イギリス 7
日本はなんとアメリカの10倍、イギリスの250倍もの焼却炉があるのであ
る。これは異常である。なぜこんな状況を私たちは容認しているのだろうか。
それはゴミ処理が日本の大きなビジネス産業となっているので、族議員たちも
含めて、ゴミ削減に歯止めをしているからだ。環境よりも経済優先なのである。
どうも急速に環境を破壊し続け、環境改善の足を引っ張っているのは世界では
アメリカと日本だけという事実は明白のようである。こんなこと知っていただ
ろうか。
◆ダイオキシン類の年間排出量(グラム)
日本 3981
アメリカ 2744
フランス 873
ドイツ 334
デンマーク 29
スウェーデン 22
日本のダイオキシン排出量は年間4000グラムと世界最大である。一定の面
積あたりでは日本はアメリカの40倍ものダイオキシンを発生している。ダイ
オキシンは青酸カリの1000倍、サリンの数倍の毒性を持つ化学物質である。
日本が一つのダイオキシン製造工場と言っても過言でない。
他にも、オゾン層、温暖化、森林破壊、人口爆発、世界経済破綻、食糧、資源、
エネルギー、どれをとってもあと10〜20年で深刻な事態を迎えるそうだ。
その根源たる原因は先進国にある。すべては経済の拡大という、お金、経済の
問題点が原因なのである。目先の利得のためには、未来を犠牲にしてもかまわ
ないというような、安易な考え方がある。
1912年、タイタニック号が沈没した。タイタニック号は、絶対に沈むこと
のない豪華客船として建造されたが、処女航海の途中で氷山にぶつかり、浸水
がはじまり、ついに沈没してしまった。浸水がはじまっても、ダンスを踊り、
豪華な料理を食べ、音楽を楽しんでいた。しかし、もうだめだということがわ
かった時はじめて女性と子どもを優先で救命ボートに乗り移り、2300名の
乗客のうち、約700名の命が助かった。
今まさに宇宙船「地球号」はその時と同じ状態にある。
タイタニック「地球号」の乗員として、先進国の私たちの選択肢はただひとつ。
人類が生存するには、二酸化炭素排出量を基準に考えると、今のぜいたくを私
たち日本人は少なくとも10分の1に、アメリカは20分の1にダウンさせな
ければならない。「できる! できない!」という問題ではない。そうしなけれ
ば破局を避けられない。ぜいたくをやめずに沈没するか、ぜいたくをやめて救
命ボートに移るか、どちらかの選択なのである。
経済競争は、世界に10億人以上の飢餓を、地球上でおよそ5人に1人が栄養
不良や飢えで苦しみ、毎日3万人の子どもたちが餓死している。1年間で約
1000万人、日本中の10歳以下の子どもたちが全て餓死しているのと同じ
事である。しかし私たち豊かな国の10億人は、毎日飽食し、ダイエットを考
えながら、「不景気をなんとかしてほしい!」と考えている。
世界の豊かな人2割が世界の資源の8割を独占し、残り8割の人が資源の2割
を分け合っている。国連UNEPは「豊かな2割の人と貧しい2割の人の経済格
差は74倍」と報告している。
しかし日本人にとって、これは他人事ではない。日本は食糧やエネルギーのほ
とんどを海外に頼っている。もし輸入が途絶した場合、「かなり努力しても最
初の1年間で餓死者3000万人以上であろう」という。
高度経済成長以前の日本の社会を覚えているだろうか。
経済は10分の1、つまり消費も廃棄(ゴミ)も環境破壊も10分の1だった。
仕事も10分の1、情報も10分の1、日々の生活にゆとりがあった。共働き
は少なく、家庭はもっと安定していた。50年ほど前の社会は農業中心の社会
だった。農繁期は忙しかったが、それ以外はのどかなものだった。何でも助け
合い、何でも共同、みんなで話し合って、みんで解決していた。社会の規模が
小さく、みんな助け合っていた。
経済を10分の1にするということは、もう一度、高度経済成長前の日本の状
態に戻ればいいわけである。できないことではない。否、できないではすまさ
れないところにまで来ている。タイタニック「地球号」は、今まさに沈もうと
いている。
私たちが今改めなければならないもの、それは価値観である。
◆今までの不自然な価値観 ◆これからの自然な価値観
お金、目先、自分だけ → いのち、平和、未来
自分さえよければ → みんなが幸せでなければ
比較競争、奪い合い → 助け合い、分かち合い
他人、ライバル、敵 → みんな家族
開発、便利、自然破壊 → 自然と調和
これを実現すれば、不幸になることはけっしてない。経済の豊かさと引き替え
に、心の豊かさを手に入れることができるのである。あくせくすることもなく、
たがいにいたわり、助け合いながら、自殺者のない、平穏な世界に暮らしてみ
たくないだろうか。
「世界がもし100人の村だったら」を、ぜひとも
「もし世界がすばらしき100人の村だったら」としてとらえ、
比較論に反感を持った人も、素直に手助けしたいと思った人も、
新しいすばらしき100人の村づくりに参加していただきたいと願う。
「地球村」
http://www.chikyumura.org
===編集後記=========================================================
深夜、たまたま眼が覚めてテレビをつけたら、
NHKスペシャル「変革の世紀」
http://www.nhk.or.jp/henkaku/
という4月からの番組の紹介が眼に留まりました。
ホームページでは「変革の声」を募集していますので、
ぜひとも読者の皆さんにも、
市民の声として一石を投じていただきたいと思います。
本号では「焼却炉」と「ダイオキシン」のみを取り上げましたが、
他にも知っていただきたい事実がたくさんあります。
1、まず事実を知る
2、出来ることから始める、実践する
3、周りに伝える、行政や企業に意思表示をする
事実を知って行動しない人を「先生」と呼ぶそうです。
実践しないで周りに伝える人を「評論家」と呼ぶそうです。
私たちは「実践者」になることがもっとも大事。
地球村の高木さんは「地球市民国連」設立構想を提唱されています。
現国連には、国と国との駆け引きとか、利害がからむので、
人間としてはNOであっても、国としてはYESという、
矛盾した現状をつくり出しています。
そこで、その域を超えて、地球市民の力で世界を動かそうという、
壮大な構想です。
例えば、世界の人々が全人類の願いをこめて、全人類の願いに反する国に対し、
「○○(例えば核兵器)をやめない国の製品を買わない」と宣言するなど、
全人類の願いを結集するのが「地球市民国連」です。
私たち一人ひとりの力を集結して、
宇宙船「地球号」を救おうではありませんか。
私もグリーンコンシューマ(環境意識の高い市民)として、
ネットワーク「地球村」に入会申込しました。
宇宙船「地球号」は沈みかけています。
美しい地球を子どもたちに!
よろしければご一緒に「地球村」の仲間になりましょう!
http://www.chikyumura.org
世界の現状をもっと知りたい方は、
『新地球村宣言―世界再生への道』 高木善之著(ビジネス社)
を書店にてお求め下さい。
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